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10/19 礼拝動画・説教要旨

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本日の説教要旨 「豊かな命を受け継ぐ」            
山本一牧師  
ヨハネによる福音書10章11-16節
⚫︎本日、私たちは天に召された方々の信仰と歩みを偲ぶ、永眠者記念礼拝に集っています。既に天に召された命は、全て等しく「神の息(霊)を受けた命」です。その命は今も神様のもとで生きていることを私たちは覚えつつ、今を生きる私たちもまた、先達のように信仰によって人生を豊かにされて、歩むように招かれていることを共に覚える時といたしましょう。
⚫︎教会は、「窮屈な場所」や「厳しい道徳や規則に縛られる場所」と思われがちです。しかし、イエス・キリストが与えようとしておられるのは、そのような生き方ではありません。今日の聖書箇所でイエス様は言われました。「わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである」(ヨハネ10:10) 信仰とは、厳しい規則を守ることではなく、イエス様の限りない愛によって、心も魂も解き放たれ、自由にされる生き方のことなのです。他者からの批判や自分を責める思いの中で生きる私たちに必要なのは、神様の愛というぬくもりの中に安心して身を委ねることではないでしょうか。
⚫︎今日の聖書には「わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っている」(14節)という言葉があります。この「知る」という言葉には、単に情報として知る以上に、「深く愛し、その価値を認める」という意味が込められています。イエス様は、誰一人として見捨てることなく、ありのままの私たちを愛してくださいます。この愛の確かさを知るとき、私たちはもはや自分を小さく見積もる必要がなくなり、萎縮した心から解き放たれて、本来の自分としてのびやかに生きることができるのです。
⚫︎以前、知的なハンディキャップを持つ加藤勇喜さんの詩に出会い、深く心を打たれました。
 のびろのびろ だいすきな木 みんなみんながすきだから
 ひとりひとり そらにむかって いきをしているよ・・・
 みんな みんながすき ひとりひとりが いきをしているから
 おおきな おおきな 木 そらにむかって いきをしているよ
神様は、この詩のように、私たち一人ひとりが豊かに命を育むことができるようにと温かい眼差しを注いでおられるのです。
⚫︎現代社会は批判や競争に満ち、傷つき、居場所がないと感じている人が少なくありません。その中で、人を豊かに生かすイエス様の深い愛によって、教会の中の人も外の人も一つにされ、そして本当の意味で社会全体が豊かになることを信じつつ、これからも共に歩みを続けてまいりましょう。

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