3/15 礼拝動画・説教要旨
受難節第4主日礼拝
3月15日 (日) 10:30~
説 教 「神の輝きは失われない」山本一牧師
聖 書 マルコによる福音書9章2~10節(新p.78)
讃美歌 2,297,507,24
| 本日の説教要旨「神の輝きは失われない」 山本一牧師 マルコによる福音書9章2〜10節 ●今日の聖書箇所は、イエス様の「山上の変容」と呼ばれる出来事です。イエスはペトロ、ヤコブ、ヨハネの三人の弟子を連れて高い山に登られました。するとイエスの姿は白く輝き、「どんなさらし職人にも及ばないほど白くなった」と記されています。これは、イエスがこの世の輝きではなく、神の子としての栄光を示されたことを表しています。そこには旧約聖書の偉大な人物モーセとエリヤも現れ、イエスと語り合っていました。 この光景を見たペトロは、「ここに仮小屋を建てましょう」と言います。彼はこの栄光の体験の中に留まりたいと思ったのでしょう。しかし天から「これは私の愛する子、これに聞け」という声が響き、イエスは弟子たちを連れて山を下りて行かれました。ここで示されているのは、神の栄光の体験に留まり続けることではなく、山を下りて現実の世界へと歩んでいく信仰です。 ●モーセもエリヤも、山で神と出会う経験をしましたが、そこに留まることはありませんでした。モーセは不平を言う民を導き、エリヤは命を狙われる中で神の言葉を語り続けました。そしてイエスもまた山を下り、やがて十字架の道へと進まれます。信仰とは特別な宗教体験の中に閉じこもることではなく、この世界の現実の中で神に信頼して生きる歩みなのです。 ●私がアメリカで暮らしていたサンノゼのジャパンタウンには、日系移民の歴史を記念する「Issei Pioneer Stone」という石碑があります。そこに侮辱的な落書きがされたことがありました。しかし地域のリーダーは、「汚されてもなお立ち続けるこの石碑のように、私たちのコミュニティの強さと精神も失われない」と語りました。その言葉に私は深い励ましを覚えました。差別や強制収容という苦難の中でも、日系一世の人々は希望を失わず生き続けたのです。 ●私たちの世界にも今なお偏見や差別、恐れや不安があります。しかしイエスは人々に侮辱され、迫害されながらも神に信頼し、十字架の道を歩まれました。その姿の中にこそ、真の神の栄光が表されています。私たちもまた、どんな状況の中でも主に希望を置き、愛と正義を大切にして歩むとき、イエスの輝きは私たちの中から決して失われることはないのです。主は今も私たちをこの世界へと送り出されます。私たちもまた困難の中にあって神に希望を置いて生きる姿を持って神の栄光を伝える者となりたいと願います。 |