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5/10 礼拝動画・説教要旨

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復活節第6主日礼拝
5月10日 (日) 10:30~
説 教 「悲しみが喜びに」山本一牧師                        
聖 書 ヨハネによる福音書16章12~22節(新p.200)
讃美歌   10,205,464,26

本日の説教要旨「悲しみが喜びに」
山本一牧師
ヨハネによる福音書16章12~22節 
⚫️太平洋戦争から80年の時を経た今、私たちの国は、かつての戦争の悲惨さを忘れ、「戦争のできる国」へと進もうとする空気が、静かに社会に広がっています。ドイツの元大統領であったワイツゼッカー氏は、戦後40年の演説の中で、「人は戦争の悲惨な現実や非人間的な行為を思い起こすことによってこそ、平和を求める思いを呼び覚ますことができる」と語りました。この世の破れや痛み、人間の罪深さを直視する時にこそ、真理への道が示されるのです。それは、私たちが神様の働きを考える上でも大切なことです。
⚫️今日の聖書でイエス様は、「言っておきたいことはまだたくさんあるが、今あなたがたには理解できない」と語られました。そして、その後は「真理の霊」(聖霊)によって、人は導かれていくのだと告げられたのです。  その聖霊について、ゼカリヤ書は「彼らは、自らが刺し貫いた者を見つめ、嘆く」(12章10節)と語り、その時に聖霊の力が働くと告げています。人は、自らの罪を知る時に深い悲しみを覚えます。しかし、その悲しみの中でこそ、神の赦しと愛の喜びに満たされた新しい命への道が開かれるのです。  実際にネヘミヤ記9章では、バビロニア捕囚から解放された人々が、祈りと黙想の中で、自らの民族の罪を静かに振り返りました。その涙ながらの祈りが、新しい歩みの礎となったことが記されています。
⚫️以前、広島平和記念資料館で「伸ちゃんの三輪車」を見ました。三歳で被爆した子どもの焼け焦げた三輪車を前に、私は深い悲しみと怒りを覚えました。しかし同時に、「二度と戦争を繰り返してはならない」という平和への願いが心に湧き上がってきたのです。そのようにして悲しみを通して、平和への祈りへと導かれたことこそ、聖霊の働きだったのだと思います。  また、闇は社会の中だけでなく、私たち自身の内にもあります。しかし十字架を見つめ、「キリストがこの私のために死なれた」と悟る時、人は赦され、変えられていきます。涙と共に悔い改め、主に従おうとする者たちから、本当の平和は生み出されていくのです。
⚫️今月末、24日にはペンテコステ(聖霊降臨日)を迎えます。私たちの教会に、そしてこの社会に、神の聖霊の導きが豊かに示されるよう聖書を開き、祈り、黙想しつつ、備えの時を過ごしてまいりましょう。本当の平和は、力によってではなく、十字架の前に立ち、自らの罪を知り、それでもなお赦されていることを知った者たちから広がっていくことを共に信じたい。そう願います。

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