5/17 礼拝動画・説教要旨
復活節第7主日アジア・エキュメニカル礼拝
5月17日 (日) 10:30~
説 教 「永遠の命」山本一牧師
聖 書 ヨハネによる福音書17章1~13節(新p.202)
讃美歌 11,456,479,26
| 本日の説教要旨「永遠の命」 山本一牧師 ヨハネによる福音書17章1~13節 ⚫️本日はアジアエキュメニカル礼拝です。この日は、アジアの諸教会が国や教派を超えて共に祈り、礼拝をささげ、アジアにおける平和・正義・和解・連帯のために心を合わせる日として覚えられています。 日本はかつて、アジア諸国への植民地支配と戦争によって、多くの命を傷つけ、奪ってしまった歴史を持っています。その痛みを忘れず、力による支配は決して真の平和を生み出さないことを、私たちは心に刻み続けなければなりません。 ⚫️今日の聖書には「永遠の命」という言葉が繰り返されています。イエス様がこの世を去った後、キリスト者たちが迫害の渦の中に置かれることを念頭に捧げられた祈りの形になっています。東北の方言ケセン語で聖書を翻訳された山浦玄嗣さんは「いづでもあがりぐ、いぎいぎど いぎる力(いつも明るく生き生きと生きる力」と訳されました。永遠の命とは、苦しみがなくなることではなく、この世のただ中で、なお神に結ばれて生きることです。不安や孤独の中にあっても神の愛の中に置かれている。そのことを「知る」(3節)ところに永遠の命があることを聖書は教えています。 ⚫️そのような命が、あのアジアの戦禍の中にも確かに存在していたことを、『死の谷をすぎて』という本が証ししています。太平洋戦争中、日本軍の捕虜となり、タイの収容所で捕虜となったアーネスト・ゴードン氏は死に瀕し、「神などいるものか」と人生を呪っていました。しかし、そんな彼を献身的に看護する二人のキリスト者によって聖書を手にし、自分の中にある自己中心性や憎しみを越えて、「人を愛して生きる」という新しい歩みへと導かれていきました。 彼は、イエス・キリストの愛と、自分のために尽くしてくれた仲間たちの愛とを重ね合わせました。そして、死の収容所のただ中においても、神が生きて働いておられることを感じたのです。そして、極限状態の戦場の中でなお、人を愛し、生き生きと生きようとした。そこに、「永遠の命」の姿があったのです。 ⚫️今の世界にもまた、戦争、分断、憎しみ、暴力など人間の本性がむき出しになるような厳しい現実があります。しかし聖書は、そのような現実のただ中に、神は必ず「愛」をもって臨んでおられるのだと告げています。あの過酷な戦地において、人を愛して生きようとした時、人々はイエス・キリストを知り、「生き生きと生きる命」を与えられました。私たちもまた、日々の歩みの中で、隣人に小さな愛を届けることを通して、主を知り、永遠の命に生かされる者となりたいと願います。 |