12/28 礼拝動画・説教要旨
| 本日の説教要旨 「光り輝く幻を」 山本一牧師 ヨハネの黙示録21章22〜22章5節 ⚫︎歴史を振り返ると、「島流し」という厳しい現実を生きた人々が少なからず存在します。日本の平安時代、鬼界ヶ島に流された僧・俊寛は、赦しの船が自分を残して去っていくのを浜辺で見送り、のちに侍童であった有王から、愛する妻と末の娘の死を知らされ、深い絶望のうちにその生涯を閉じたと伝えられています。島流しとは、社会から切り離され、未来への道が閉ざされたように感じられる経験であったでしょう。しかし、今日の聖書が語るのは、まさにそのような絶望のただ中で示された「光り輝く幻」の物語です。 ⚫︎ヨハネの黙示録を記した著者ヨハネ自身もまた、信仰ゆえの迫害を受け、パトモス島という孤独な地に流されていました。教会の将来を思えば、希望を語ることさえ困難な状況に置かれていたのです。しかし、その島でヨハネは、神から「終わりの幻」を示されます。 そこにはもはや神殿はなく、神ご自身と小羊であるキリストが人々のただ中に住まわれます。夜はなく、太陽や灯の光も必要とされず、神ご自身が光となってすべてを照らされる――それがヨハネに示された「新しい都」の姿でした。 ⚫︎この幻は、単なる理想郷や空想の世界ではありません。神がこの世界をどこへ導こうとしておられるのか、その歴史の終着点が示されているのです。どれほど世が闇に覆われているように見えても、神のご計画の行き着く先は、呪いも涙もない光の世界です。その約束が、黙示録の結びに力強く記されています。 神は、希望を語る力さえ失ってしまうほど疲れ切った人々のためにこそ、「光り輝く幻」を備えておられるのです。 ⚫︎年の終わりに、私たちはこの一年の歩みを振り返ります。思うようにいかなかったこと、重荷として心に残っている出来事もあるでしょう。祈っても状況が変わらなかったと感じる方もおられるかもしれません。しかし、黙示録は告げています。私たちの人生も、この世界の歴史も、イエス・キリストのゆえに、決して闇で終わることはない、と。 この確かな希望を胸に、私たちはこの一年を閉じ、新しい年へと踏み出してまいりましょう。神が備えておられる光の完成を信じつつ。 |