2/1 礼拝動画・説教要旨
10時30分に開始します。
| 本日の説教要旨 「神の愛は惜しみなく」 山本一牧師 マルコによる福音書4章1~9節 ⚫︎イエス様は、神の国を「種を蒔く人」の譬えによって語られました。この譬えを読むと、私たちは疑問を抱きます。なぜこの人は、道ばたや石だらけの所、茨の中にも種を蒔くのか。なぜ良い土地だけを選ばないのか、と。しかし当時のイスラエルでは、雨期の前に一面に種を蒔き、後から土をかぶせる「早蒔き」が行われていました。ですから、この譬えは非現実的な話ではありません。 ⚫︎フランスの画家 ジャン=フランソワ・ミレー が描いた《種をまく人》には、耕された広い大地に向かって、力強く大胆に種を蒔く一人の農夫の姿が描かれています。そこには結果を計算する姿というよりも、将来の実りを信じて惜しみなく種を蒔く姿があります。イエス様の譬えも、まさにそのような光景の中で語られたのでしょう。 ⚫︎つまり、イエス様がここで語っておられるのは、神の国の福音が、選ばれた人にだけではなく、すべての人に惜しみなく蒔かれているということです。実際、イエス様の言葉は、信仰に熱心な人の集う会堂よりも、貧しさや傷を抱えた人々が集まるガリラヤの地で深く受け止められていきました。 この譬えは、誰が良いか悪いかを分ける話ではなく、私たち一人ひとりの人生の中にある、さまざまな状態を映し出しています。私たちは「良い土地」という言葉から、よく整った立派な心を想像しがちです。しかし聖書が示している良い土地とは、魂に乾きを覚え、希望に飢え渇いている心です。自分の弱さを知り、もう神の言葉にしかすがれない時、その心こそが神の言葉を受け入れる「良い土地」となるのです。 ⚫︎フィンセント・ファン・ゴッホも晩年「種をまく人」の絵を描きました。ミレーのものとは違い、画面いっぱいに降り注ぐ太陽の光を背に受けて種を蒔くその姿は、光に押し出されて生きる人間の姿です。迷いと不安を抱えながらも、それでも前に進み、蒔くことをやめなかったゴッホの姿は、神の光に照らされて歩む信仰者の姿とも重なります。 イエス・キリストは、惜しみなくご自身の命を差し出されました。その一粒の愛の種は、二千年を経た今も世界に豊かな実を結び続けています。私たちは「神の惜しみない愛に応える教会」として、それぞれに託された小さな種を携え、さらなる一歩を踏み出してまいりましょう。神の光に押し出されるように、喜びをもって種を蒔く歩みへと、共に進んでいきたいと願います。 |