4/12 礼拝動画・説教要旨
復活節第2主日礼拝
4月12日 (日) 10:30~
説 教 「それぞれの出会い」山本一牧師
聖 書 ヨハネによる福音書20章19〜31節(新p.210)
讃美歌 4,328,451,25
| 本日の説教要旨「それぞれの出会い」 山本一牧師 ヨハネによる福音書20章19〜31節 ⚫️聖書において「イエス様の復活」の出来事は、一つの型には収まらない多様さをもって語られています。ルカ福音書では、エマオへと下る弟子たちの失意の道に寄り添われた主との出会いが描かれ、ヨハネ福音書では、マグダラのマリアの涙の中での主との出会い、さらに迫害を恐れて家に閉じこもる弟子たちのただ中に現れた主との出会い、そして疑い深いトマスと主との出会いが記されています。この多様さは、復活の主が一人ひとりに応じた仕方で出会ってくださることを示しています。 ⚫️ヨハネ福音書は、その出会いの目的を最後にはっきりと語ります。「これらのことが書かれたのは、あなたがたが信じて、イエスの名により命を受けるためである」(31節)。その「命」はギリシャ語で「ゾーエー」と言い、福音書全体に23回も用いられています。これは生物的な命(ビオス)ではなく、神と共にある命、死にも打ち勝つ「永遠の命」を指しているのです。ヨハネは最初から最後まで、イエス・キリストはこの命を与える方であると語り続けています。このメッセージは、当時の迫害の中にあった人々を支え、現代の不安や恐れの中にある私たちにとっても、大きな励ましとなっています。 ⚫️作家の椎名麟三は、「私にとって『復活』とは」の中で、自らの信仰を語っています。彼の生涯は決して平坦ではなく、家庭の不和や生活の困窮の中で、14歳で家を出て働きながら生きていきました。やがて社会運動に関わる中でも、彼の心には常に「死の恐れ」があり、「死があるかぎり、この世には本当の解決はない」と語っています。そのような葛藤の中で、彼は復活の主イエスと出会います。主が「わたしだ」と示そうとして焼いた魚を食べる姿に触れ、死の恐れから解放され、自由と希望を得たのです。 ⚫️キリストは今も、恐れや疑い、悲しみや葛藤、また律法主義や物質主義のただ中にある私たちが、永遠の命にあずかり、自由に生きることができるようにと願い、一人ひとりに「私を信じて、生きよ」と語りかけておられます。復活の主は、弟子たちにそうであったように、また椎名麟三にそうであったように、今も私たちそれぞれにふさわしい仕方で出会ってくださいます。新しい年度も、礼拝を通してその主の声に耳を傾け、それぞれの人生において主との出会いに生き、「ゾーエー」の命にあずかる者とされていきたいと願います。 |