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11/16 礼拝動画・説教要旨

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10時30分から始めます。

本日の説教要旨 『祈りの力』
山本一牧師
詩編77編1—16節
⚫︎「聞いてください」という作者不明の詩があります。 「『私の話を聴いてください』と頼むと、あなたは助言を始めます。私はそんなことを望んでいないのです。…(中略)…祈ることに慰めを見出す人がいるのは、そのためでしょうか。神は無言だからです。助言したり調整しようとしたりはしません。神は聞くだけで、悩みの解決は自分に任せてくださいます…。」 この詩は、人間がほんとうに求めているのは、しばしば「解決そのもの」よりも、まず「自分の話を聞いてくれる存在」であることを気づかせてくれます。
⚫︎今日の聖書、詩編77編の祈りもまた、飾りのない感情をそのまま神の前にさらけ出す叫びから始まります。詩人は「私は神を求めて叫びます。しかし私の魂は慰めを得ません」と語り、祈れば祈るほど神が沈黙しているように感じ、嘆いています。 現代の私たちも同じ経験をします。次々と降りかかる問題、病、葛藤、不安が拭えず、どれほど祈っても状況は変わらず、むしろ悪化していくように思えるときがあります。そのとき「主は私を見放されたのだろうか」という思いが胸をよぎります。それが正直な人間の現実です。
⚫︎しかし今日の詩人は、叫ぶだけでは終わりません。叫びながらも同時に静まり、神がこれまでなさってきた御業に心を向けていきます。 先祖たちがエジプトの奴隷状態から救い出された出来事を思い起こし、過去の主の御業を静かに心に刻み直します。その時、詩人のうちに再び神への信頼が湧き上がっていくのです。この一連の流れに「祈りの力」が表されています。
⚫︎もし祈りの価値が、「祈ればすぐに答えが来る」ことや「状況が目に見えて変わる」ことだけにあるのだとすれば、私たちは失望するばかりでしょう。しかし、祈りの本当の力は、「神が聞いてくださっている」という確かな事実にあります。その信頼は、2節の言葉―「神はわたしに耳を傾けてくださいます」―に明確に表れています。祈りとは、状況が変わる前に、「神が私を聞いてくださる」「私は一人ではない」という確信へと立ち返ることです。この確信こそが、祈りの力です。
⚫︎どれほど闇が深く、先の見えない道を歩んでいても、主は変わることなく私たちの祈りに耳を傾けておられます。だから恐れずにそのままの想いを打ち明けて祈ればよいのです。 そして、私たちの信じる神は、イエス・キリストを死から甦らせられたお方であることを静かに祈りの内に思い起こしたいのです。その神が、私たちを見捨てることなど決してありません。 今週も、「祈りは、聞かれている。」という確信が、私たち一人ひとりを生かす力となり、人生を導く静かな希望となりますように。

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